亀戸アートセンターは、ピクセルアーティストヘルミッペ個展「密林」を開催します。

イラストレーション、ミュージックビデオ、VJ、刺繍、ブロックチェーン、デバイス開発、モジュラーシンセの製作など多方面で活躍しているヘルミッペは、場所を選ばずスマートフォンで描けるドット絵の表現方法を模索しているアーティストです。

本展タイトル『密林』は作家がコロナ禍において自宅での作業が増え、机周りが道具や機材、制作した作品などで埋め尽くされていく状態、またそれと同時に外出しづらい現在の状況とは真逆の、植物や虫などの自然環境に思いを馳せている様を表しています。

本展は新旧あわせて約40点のリソグラフや平面作品で構成されます。ドット(点)のみで描くという制限を課せられた作品は、その不自由さによって全体の輪郭が抽象化され、観る者の想像力は無限に膨らみそれぞれの物語を脳内に描き出させます。何処かに存在しているようで誰もみた事がないヘルミッペの幻想空間を是非お楽しみください。

[ 作家ステートメント ]

細部が省略されてしまうPixel Artという手法を用いることで、対象の性質や背景に感じられる小さな物語を表します。

デジタルとアナログの中間にある表現に懐かしさを感じ、リソグラフ、ZINE、ドローイングなどの媒体で制作を行なっています。

2020.10

ヘルミッペ 個展「密林」

ヘルミッペ個展「密林」